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COLUMN 不動産売却コラム

2024/02/29(木)

不動産売却で失敗しないために

はじめに

不動産の売買は、一般の方にとって日常的に縁のある取引ではありません。転勤や住み替えなどにより、不動産の売却をご検討している方にとって、何から始めればよいのか?をはじめ、漠然とした不安をお持ちのケースも多いでしょう。

不動産に関しての知識がないままに手続きを始めることは、様々なリスクを伴い、失敗や損失を招く可能性があります。リスクを回避するためにまずは何が出来るか?その内容を大きく4つに分けてご説明します。


リスクを回避するために出来る4つのこと



      1. ①不適正な価格での売却をしないために出来る準備

        不動産は、基本的に売りたい人の希望価格での売出しになります。しかし、売主が不動産の価値を過大評価している場合や、市場の動向やトレンドを正しく把握せず相場に対して高すぎる販売価格を設定している場合は購入希望者が現れず、いつまで経っても売れない物件になってしまうでしょう。

        物件が市場で魅力的でないと見なされ、売却が難しくなります。その間、固定資産税などのコストも必要になります。



  1. ②売却機会の損失をしないための不動産会社選びのコツ

    不動産売却を検討する場合には、概ね不動産会社のサポートを受ける事になるでしょう。不動産会社を選ぶ際に、安易に手近な業者に任せてしまうと、適正価格の提案を受けることができなかったり、積極的な売却活動をしてもらえなかったりと、売却機会の損失につながる恐れがあります。

    可能であれば何社か見積もりを取り、相性のいい信頼できる不動産会社を見つけることが大切です。
    その際、地域密着型の不動産会社は、地元の市場動向や地域のニーズに詳しい場合があります。地域情報に精通している不動産会社を選ぶことで、より効果的な売却活動が期待できます。



  2. ③より良いタイミングで売却することで税金対策をしよう

    不動産売却は、税金にも影響を与えますが、そのタイミングにより税額も変動します。家や土地の売却による「譲渡所得」に関しては所得税・復興特別所得税・住民税がかかりますが、この時の税率は対象不動産の所有期間によって変わります。

    また、不動産の所有者に対して課税される「固定資産税」はその年の1月1日時点での所有状況に応じて義務が生じます。売却する不動産が相続物件であった場合には、相続税の申告期限の翌日から3年以内であれば、譲渡所得税が節税できる「相続税の取得費加算」の制度が利用できます。

    このように、税額は、売却のタイミングにより増減することがあります。税金の仕組みは制度が複雑になるため、専門家に相談することが重要になりますが、売却タイミングによる税金への影響を最小限に抑えるため、ご自身でもある程度の知識を持っておくことが大切です。



  3. ④希望する期間内に売却するために売却方法の違いを知ろう

    不動産の売却には、不動産会社を通して広く買いたい人を探してもらう方法(仲介)と、不動産会社等に直接買い取ってもらう方法(買取)があります。一般 に、仲介の場合には不動産会社が市場調査や査定を行い、適正な価格で不動産を売却することが可能ですが、成約までに時間がかかるケースがあります。

    住み替えやローンの返済に困っているなど、不動産売却スケジュールに余裕がなく早期売却を希望する場合には、買取の方が早く確実に売却が成立します。ただし、買取の場合は市場価格より低い買取額になる傾向があります。

    それぞれの売却方法ごとにメリット・デメリットがあります。ご自分の希望する売却スケジュールや状況に合わせて選択しましょう。


まとめ

不動産売却に関する様々な不利益を避けるためには、不動産に関する基礎知識を持っておくことが大切です。大切な資産の売却をスムーズに売却するため、十分な準備と計画、余裕のあるスケジュール、信頼できる不動産会社のサポートを得ることは必要なプロセスになるでしょう。


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