2025/04/22(火)
住宅ローンが残っていても家は売れる?売却の流れを徹底解説
目次
はじめに
住宅ローンが残っていても、家を売却することは可能です。
ただし、いくつかの条件や手続きを理解し、適切に進めることが重要です。
以下に、住宅ローンが残っている家を売却する際の流れと注意点を解説します。
住宅ローンが残っていても家は売れる?
住宅ローンが残っている家を売却する際の最大のポイントは、「抵当権の抹消」です。
抵当権とは、金融機関が融資の担保として設定する権利で、これが残っていると買主にとってリスクとなります。
そのため、売却時には抵当権を抹消する必要があります。
通常、売却代金を使って住宅ローンを一括返済し、抵当権を抹消します。
この手続きは、売却代金の受け取り、ローンの完済、抵当権の抹消を同時に行うのが一般的です。
売却の流れと手続き
住宅ローンが残っている家を売却する際の一般的な流れは以下の通りです。
1.不動産会社への査定依頼
まず、不動産会社に査定を依頼し、現在の市場価値を把握します。
複数の会社に査定を依頼することで、より正確な価格を知ることができます。
2.売却価格の決定と媒介契約の締結
査定結果をもとに売却価格を決定し、不動産会社と媒介契約を締結します。
媒介契約には、一般媒介、専任媒介、専属専任媒介の3種類があります。
3.買主の募集と売買契約の締結
不動産会社が買主を募集し、条件が合えば売買契約を締結します。
この時点で、売却代金、引渡し日、その他の条件を明確にします。
4.売却代金の受け取りとローンの完済
売却代金を受け取り、その資金で住宅ローンを完済します。
完済後、抵当権の抹消手続きを行います。
オーバーローンの場合の対処法
売却代金が住宅ローンの残債を下回る「オーバーローン」の場合、以下の方法で対処します。
1.自己資金で差額を補填
貯蓄や親族からの借入れなどで差額を補填し、ローンを完済します。これが最も一般的な方法です。
2.住み替えローンの利用
新居の購入と同時に、残債を新たなローンに組み込む「住み替えローン」を利用する方法もあります。
ただし、審査が厳しくなる傾向があります。
3.任意売却
金融機関と協議し、ローン残債が残ることを了承の上で売却する方法です。
ただし、信用情報に影響が出る可能性があります。
売却時の注意点
1.売却にかかる費用の確認
売却時には、仲介手数料、登記費用、譲渡所得税などの費用が発生します。
これらを事前に把握し、資金計画を立てることが重要です。
2.売却後の住まいの確保
売却後の住まいを事前に確保しておくことが大切です。
新居の購入、賃貸への引越し、実家への同居など、選択肢を検討しておきましょう。
まとめ
住宅ローンが残っていても、適切な手続きを踏めば家を売却することは可能です。
売却の流れやオーバーローン時の対処法、注意点を理解し、計画的に進めることが成功の鍵となります。
不安な点がある場合は、専門の不動産会社や金融機関に相談することをおすすめします。